へっぽこ入院日記 2017
激痛、高熱、ベッドから起きられない、歩けない。
こんな状態がいつまで続くのだろう、そう思うと日に日に体力も落ちていくものです。
病は気から、青春は奇から。
そもそも私自身に青春はあったのか?この入院が青春なのかもしれない。
深い意味は特にないけど、とにかく辛い日々が続いていたのです。
朝起きて仕事して、ぐっすりと寝る・・・普通の生活がどんなに素晴らしいのか。
病に倒れると分かります。
病室の方々のいびきも相変わらずだったので、当然夜も眠れない。
ただ、体力もなくなっているのか、気が付いたら寝ている事が続いた。
相変わらず点滴を続けてはいるけど、絶食、水さえ飲んではダメ。
この生活を続けていたからか?3日目辺りに変化が起きます。
それは一体なにか・・・!?
お腹が空きます。
グーキュルルー、やたらとお腹が鳴る。
そして激痛。
人生で初めて、お腹が空いて激痛が走り、お腹が減って寝られない。
あっ、お腹が減って寝られないのは普通の人でもあるか。
食べていないからお腹が減るのだろうけど、激痛も伴うからお腹さん頑張って!という気持ち。
何か食べられないか・・・と相談するも、絶食中なのでダメ。
我慢してください、と。
ふと点滴を見る。
そういえば点滴のカロリーってどのくらいあるのかな?
看護師に聞いてみたところ、1袋200キロカロリーくらいらしい。
ポカリスエットみたいなもの、と説明されたけど、ポカリではお腹が脹れるハズはなく、いやお腹は違う意味で脹れていたけど。
ポカリだけにポッカリ穴が空いた気分だったのです。
「お腹が空く」というのを医師や看護師に相談すると「それは良い傾向」という話。
ヤバイ人はお腹なんて空かないとのこと。
でも空腹で痛いのだから、何か食べさせて!と頼んだのです。
吐き気もまだ少しあったけど、吐くまではいかない感じ。
手術翌日にうどんを食べてから状態は悪化して、良くなっている気はしないけど、再度食事にチャレンジしたい。
満腹にはならなくても、お腹が鳴らない程度には胃腸のご機嫌を取りたい。
更に悪化する不安もあったけど、どうせ激痛は治ってないし、何とかなるだろう。
でも、普通のご飯はちょっと重そうに感じる。
粥なら行けるかも・・・とにかくお腹を膨らませなければ・・・いや膨らんでいるけど。(もういいか)
高熱に関しては、朝は落ち着いて、夜になってから熱が上がるの繰り返し。
痛み止めが解熱剤を兼ねているようですが、効いているのかよく分からない。
この高熱。
手術の影響なのか、腸閉塞なのかは5日くらい経過を見ないと判断できないとのこと。
今振り返ると、この5日間の地獄で激痛よりも高熱の方が辛かったかも。
痛みは我慢できるけど、高熱は我慢できない。
人生で初めての手術、しかもお腹に穴が3カ所空いているし、自分の人生は穴だらけな訳で・・・熱が出るのも当然かも。
もうヘロヘロのフニャフニャ、そして襲い来るグーキュルルーの空腹激痛。
とにかく、腹が減ってはピクサーはディズニー配下。
ピクサーと戦(いくさ)が似ていただけですが、食事を再開することになりました。
しかし、新たな問題が・・・これは贅沢病なのですが。