へっぽこ入院日記 2017
激痛は続くし、熱もある。
頭も顔も悪い。
それは元々ですけど、とにかく何か楽しみがないとやっていけない。
どうしても空腹が我慢できないというか、一旦気になると同じ痛みでも倍以上に痛く感じる。
空腹の激痛に耐えつつ、やってきました久々の食事。
前回の反省点から、お腹に優しそう(何となく)のでお粥にしてもらったのです。
流し込めそうだし、やっと空腹から脱出できるかなと考えて・・・。
「こんなに普通の食事が有り難いなんて」
神様か隣の知らないオッサンかは分かりませんが、とにかく感謝してお粥を食べてみた・・・あれ?あれれれ?
味がない。
いや、味がないのは別に普通かもだけど、お腹に入っていくどころか、口に入っていかない。
とにかく美味しくない。
病院食だから、味は仕方が無いでしょう、健康に良さそうなのだし。
でも、これは・・・というくらい味がない。
もしかすると、久々の食事なので味覚がおかしくなっているのかも。
一緒に出て来たおかずを食べてみると、普通に味がする。
確かにおかずも味付けは薄めに感じるけど、お粥が全く味がしないのは想定外の出来事・・・。
お粥なんて食べるのうん十年ぶりだし、こんな感じの食べ物だったっけ。
何とかおかずと一緒に口に流し込んでみたけど、なかなか食が進まない。
久々の食事だし、胃や腸が食事を受け付けない体になっていたこともあるでしょう。
更に、実は入院する前から少食になっていたのです、意図的に食べる量を減らしていたのも影響あるのかな。
などとイロイロ考えてみたけど、それにしても食べられない。
正直に言うと「美味しくない」。
海原雄山だと店主を呼べ!とか言いそうな勢いで美味しくない。
久々の食事は数口しかお粥を食べられなかった。
その後も頑張ってみたものの、ちょっとずつ量は増えていったけど、なかなかお腹に入っていかない。
少しでも食べられた事により、空腹でお腹が鳴ることはなくなったので、激痛はなくなったのが良かったけど、毎回残してしまうので申し訳ない気持ちだった。
そして、人生の転機が訪れたのでした。
数食後に、お粥と一緒に「ふりかけ」が出て来たのです。
ふりかけという存在をすっかり忘れていたけど、お粥にかけて食べてみたら・・・あれ!食べられる!
完食はできなかったものの、今まで以上に食べることができた。
神様の試練はこれだったのか!
早速、医師にふりかけを買ってきていいかと聞いてみた。
二つ返事でいいよ、と。
スタコラと時間をかけて病院の1階にあるコンビニへ行き、ふりかけと鮭フレークを買ったのです。
この最強装備揃えた私は、この後の食事は非常に快適になっていったのです。
早くご飯が来ないかな~なんて思いながら、食事の時間が楽しみになっていったのでした。