へっぽこ入院日記 2017
すぐ横、本当にちょっと左に起き上がって手を伸ばせば電源があるのです。
私の生命線であるiPhoneの電源も残り10%を切っています。
早く充電しないと、大変な事になる!(暇になる)
しかし!!!
なんと動くことができない。
痛いのもあるのでしょう、麻酔とかがまだ残っているのもあるのでしょうか。
昨日の晩飯がカレーだったこともあるでしょう、ないでしょう。
本当に微動だにしない・・・という表現が妥当かは分かりませんけど、動こうという意思はあるのですが、体がうまく動かない。
昭和から生きてきて、こんな状態は初めての経験。
思いついたので勢いで書くけど「返事がある・・・ただのしかばねのようだ・・・」という表現がピッタリかも知れません。
意識はハッキリしているのに、体が思うように動かない。
この不思議な感じ・・・自分の体じゃないみたい。
もしかしたら、まだチューブとかクネクネ刺さっていたりするのかな?とか、手術痕から血がドバーっと出ているのかな?と不安になった。
この時にハッキリと分かったのです。
「これはヤバいな」と。
とにかく、ちょっと横を見ようとしただけで痛い。
さすがの私でも分かります、今日は正面を向いたままの態勢で寝なければならない、と。
寝返りなんて打ったらホームランになる。(痛みの)
iPhoneの充電は最重要事項なので、数十年ぶりの「ナースコール」を使う。
今はナースコールなんて言わないのかも知れませんが、押したら人が来るボタンみたいなやつを押す。
押すと3億年過ごさないといけないボタンではありません。
看護師の方に充電器を電源に差してもらって、何とかiPhoneが生き返っていきました。
そのiPhoneを手に持っている私は生き返っていかない。
ヒットポイントが10%を切っていたことでしょう。
とにかく寝れば、寝てさえしまえば!
痛いのとか忘れられるだろうし、明日になったら良くなっているかも!
もう、そのように考えるしかなかったのです。
幸いな事に、体を動かそうとしなければ何とか寝られるくらいの痛みではあったのです。
その後、スマホなんて見る余裕もなく、ひたすら寝ようと頑張るのですが、次なる問題が発生したのでした。
入院生活ならではの問題かも知れません、この後も数日悩まされる問題・・・。
それは一体!?