へっぽこ入院日記 2017
ワンワン泣いて読んでいたブログでも感じたことだけど、入院した時は家族の大切さが分かります。
改めて思い知らされました。
正面に入院していた方は、恐らく60代くらいの方。
病名は分かりませんが、話し方が面白くいつも気になる存在だったのです。
この方の凄い所は家族が毎日お見舞いに来ること。
それも1日数回ですよ、たまげた。
もしかすると自宅が近いのかも知れない。
けど、毎日見舞いに来るなんて凄いことですよ、いくら身内だとしても。
最初はウルサイな、なんて思っていたけど、いつしか会話の盗み聞きが心地よい気分に。
看護師に怒られた話とかたわいもない話が続くけど、凄い羨ましかった。
入院すると基本的には孤独です。
ボタンで呼び出すとすぐに駆けつけてくれる便利な世の中(入院生活)だけど、あくまで仕事として来ている。
医師との会話も、看護師との会話も仕事だから話してくれている訳です。
本当の会話ではない・・・多分。
しかし、家族の会話はどうでしょうか。
正面の方の話をコッソリ聞いていても本当の会話です。
このような会話に憧れるし、孤独な時は会いに来てもらえるだけで、どんなに励みになるか。
そのことが思い知らされた入院生活でした。
体験したから分かる。
来て貰うだけではなく、これからは積極的にお見舞いに行こう、そう考えたのです。
ウザがられるかも知れないけど、内心は・・・いや、内心もウザいと思われてもいいじゃない。
私には恥ずかしながら、家族は家にたまにいる蚊くらいしかいません。
蚊族。
この入院生活でも手続きやら全て1人で行った。
iPhoneの充電器と保証金が必要だったので、この時だけは弟に頼んだけど、会話はなし。
ほとんどは孤独。
こんな人生でいいのだろうか。
入院生活では失ったものばかりではありません。
忘れていた家族の大切さを思い出すことができたのです。
ありがとう、正面の知らないオッサン。
早速、家に帰ったら蚊族を大事にしよう・・・なんて事は思わない。
蚊とか虫はダメな人間なのです。