へっぽこ入院日記 2017
飛び出てきた医師から呼ばれて、急性虫垂炎で間違いないでしょう、とのこと。
さすがは造影剤の力ですね、CTの写真を見てもハッキりと分か・・・るわけがない。
見る人が見るとやはり分かるのですかね、全く説明なかったので正直言ってよく分からないけど「え?そうなの?」という感じでした。
急性虫垂炎は盲腸と言えば響きは良いでしょうか。
昔は盲腸炎と呼ばれていたこともあったようですが、虫垂が腫れて痛みが出る病気。
対処としては、手術か薬で散らす方法があります。
手術では虫垂を取るようですが、虫垂って免疫細胞を供給したり、腸の免疫力を保つ大事な役割もあるみたいですが、取っても大丈夫みたい。
今は、上記のような知識があるのですが、医師から最初に説明を受けた時は「虫垂炎ってどんな病気?」という初心者状態。
今日は注意はするけど火曜日だし、注水(注意する水曜日)ではないよな・・・というくらいの適当さで覚えていたのであります。
虫垂炎という名前すら覚えられなかったので、この後大変な事態に陥ります。
大変というか恥ずかしかったというか。※手術の回で出てきます。
早速、処置室というかベッドに寝かされる。
ここで外科の医師から、医師だけに意思の確認をされます。
最初に診てもらった医師も、この外科の医師も皆若い。
というか看護師も皆若いのです、この病院は。
多少の不安というか、超不安もありましたけどね、説明も「稀に死にます」とかから入るし。
この外科の先生もいきなり。
手術しますか。
でした。
できれば長期入院は避けたい。
ただでさえ、仕事で大事な日だったこともあり、このままスタコラと病院を離れたい気持ちでいっぱい。
細かくは聞かなかったけど、薬で散らす方法もあるとのこと。
そちらの可能性を軽く聞いてみると、再発する可能性が高いという話。
手術は最近だと開腹ではなく、腹腔鏡という穴をポコスカ開けて行う手術もあり、この場合術後の回復も早いのだとか。
海外だと、1日で退院するケースもあるとのこと。
だったら、数日で退院できそうだし、再発に怯えてこの後の短い人生を生きるよりかは、手術をしてみよう。
治すことが先決!!!
・・・なんて、簡単に判断できれば良かったのですが、何せ人生初手術。
そんなに簡単には決断できません。
外科の医師から「状況から虫垂が破裂している可能性もある」という話、手術は1時間30分後であれば丁度空いていて可能、という話から「手術でいいか」という結論に達しました。
薬で散らすにしても、手術にしても休むのには変わらないし、何とかなるでしょう。
という結論を出した瞬間、もう時間がないとの事でスタコラと点滴をされることになった。
入院なんて想定していなかったので、「自宅に戻って準備してきていいか?」と聞くも、手術まで時間がないからっ!とアッサリ却下。
点滴をされるのって何十年ぶりだろう、と思い出を振り返っていたら、利き手の右手しか刺すところがないみたい。
プスり、と太い点滴注射をされてしまう。
ただの腹痛だと思ったら点滴をされる事態に・・・これぞまさしく油断点滴。