思い出の調教師

一口馬主や馬主なんてやっていると、調教師さんに対してもいろいろな思い出、感情も生まれてきます。
思い出の調教師を語ってみます。

昨日知ったのですが、笹倉武久元調教師がお亡くなりになられたとのことです。

日本調教師会関東本部は９月２２日、笹倉武久（ささくら・たけひさ）元調教師が２２日午前１１時に自宅で心不全のため亡くなったとＪＲＡを通じて発表した。７６歳だった。
出典：https://hochi.news/articles/20210922-OHT1T51128.html

笹倉武久厩舎と言えば、日曜にオールカマーが開催されますけど、ツインターボでしょうか。
当時、地方から中央に挑戦する馬が好きでハシルショウグンが特に好きで、その応援に現地に行ってた。
結果はハシルショウグンが2着で、その前をすいすいと逃げ切ったのが・・・そうツインターボ。
ゴール前でぽかーんとしていた記憶が未だにあります。
補導されるか(謎)ビクビクしていた記憶も・・・馬券は買ってませんけど。

そして、私の思い出の調教師とはいえば、笹倉武久師だったのです。
お会いしたこともないですし、競馬場でチラっと見かけてドキドキしていた程度ではありました。

そうなんですよ。
私の一口馬主の初出資馬の厩舎が笹倉武久厩舎でした。

初出走や初勝利はクラウンシチーですが、当時は2口買うと1口貰える馬＝無料提供馬がいて、それがクラウンシチー。
その2口出資という馬が、ワンステップシチーとレンジャーシチー。
ターゴワイスとトウショウイレブン産駒という、今思うと凄いけど、当時はワクワクしての初出資でしたよ。
レンジャーシチーは未出走だったし、予定厩舎がどこだったか忘れましたけど、

ワンステップシチー 笹倉武久厩舎

だったのです。
1口65,000円で初出資馬のワンステップシチー、出資馬としては初出走も初勝利もワンステップシチー。
その管理調教師が笹倉武久師。
当時は今ほど冷めてないので、近況に一喜一憂、調教に一喜一憂、デビューが決まると逆立ちするくらいで喜んだものです。
何を聞いても初めての事だったし、無料提供のクラウンシチーと違って維持費もかかってたし、一口馬主として楽しんでいました。

そして初勝利。
今みたいにスマホでグリーンチャンネルとか見れない時代で、出先でラジオ応援だったけど、未だに忘れられません。
飛び跳ねて喜びたかったけど、嬉しさをこらえて先生(謎)と話していた記憶がハッキリ。
中舘騎手にも感謝していたけど、笹倉調教師への感謝も強かったです。
今でも変わってないけど、もちろん騎手も凄いけど調教師、他厩舎スタッフ・牧場スタッフ等関わった全ての方への感謝も当時からありました。

クラウンシチーやダンヒルシチーは既に勝ってましたけど、2頭は無料提供馬。
ワンステップシチーは時給700円くらいのバイトを一生懸命頑張って、お金を貯めて出資した馬。
やはり少しは感情も違いますよね、どちらも勝つと嬉しいのには変わりないけど、お金がかかっていますもの。

一口馬主ではいろいろな思い出がありますけど、本当にこの勝利は忘れることはできません。
笹倉調教師には感謝しかない。
調教師としてはツインターボ以外のサラブレッド重賞勝ち馬もグランリーオしかいないし地味だったかもしれません。
でも、私にとっては誰よりもG1・クラシックをたくさん勝つ調教師よりも思い出になっている調教師でした。

ありがとうございました、笹倉武久元調教師。

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